蓮華マジック

お茶の香りを楽しむとき、多くの人は聞香杯を使うと思う。もちろん、これが無くても茶杯の残り香で、十分香りを楽しむことができる。
最近、ことある毎に出会うのが、蓮華。恐らく台湾の茶農などが、手軽に香りを確認できるということでやり始めたのではないかと思うのだが、普通のご飯茶碗に茶葉とお湯を入れて、蓮華の裏側で香りを楽しむことができる、なかなか楽しいやり方なのだ。
手軽だし、気取ってないし、このやり方なら、どこででも楽しめてしまうのが嬉しい。
たぶん、日本でこのやり方をしているお店に最初に出会ったのは、三宝園だったと思う。阿里山の茶農出身の春子さんが、持ちかえったばかりのお茶を、こうして試飲させてくれた。
蓮華の裏側の香りは、聞香杯よりも早く拡散してしまうのだが、広がりのある香りが楽しめる。慣れないと、蓮華についた茶をだらだらとこぼしてしまうのだが、それでも、この蓮華からたち上がる香りは感銘を受ける。
ただし、一つだけ注意が必要な部分があって、それは蓮華の底の形と素材。日本で売られている多くの蓮華は、底が平らで、上薬がかかっていない。これだと香りが揮発しにくいのだ。出きれば、底の形状は緩やかに丸く、上薬がかかっているものを探す必要がある。
なかなか日本では出会えずに、台湾へ行く友人に探して欲しいとお願いしたりするのだが、気に入ったのに出会えずにいる。竹里館のスタッフAさんが使っている蓮華、これが優れものなので、彼女が台湾に行く時にでも密かに、「買ってきて」とお願いしようかと思っている。
蓮華マジック、一度試してみて欲しい。
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