杉林渓

アジアンデザートの師匠で、茶友のAndy.T氏は、いつも季節になると電話で凍頂茶葉生産合作社にお茶をオーダーする。このお茶をいつも少しばかり、おねだりして分けてもらっている。
11月に作られた台湾の青茶。同じところのお茶で、焙煎の濃淡のものを飲み比べようとそのままにしておいたのだが、そろそろ緑茶の新茶の季節。飲むのならおいしいうちにと、この杉林渓を飲んだ。
杉林渓は、もう日本でもすっかりポピュラーになった高山茶。南投縣竹山鎮龍鳳峡茶區で作られる、すっきろりとした透明感のある味わいのお茶である。海抜は1650mとかなり高地で作られ、品種は軟枝烏龍(青心烏龍と基本は同じ。凍頂関係者は、軟枝烏龍と呼ぶ。)。
発酵は30%程度で、焙火度は中焙火、いわゆる半熟茶に属するお茶と、発酵が20%程度の焙火度が軽焙火の生茶のもの2種類を飲み比べる。
青みのある清香の烏龍茶は、非常に好きなお茶。でも、このところ、なぜか半熟茶の香醇がかなり気に入っている。だから、これも、今この時点では、中焙火のもの僕にはあっている。
体が自然に受け付けるお茶が、そのとき飲みたいお茶だと思うのだが、まさに、中焙火のお茶がこのところ僕にあったお茶になってきている。この変化はいったいなんだろう。
火入れの違いでまったくお茶の表情が変わるのは、今までも様々に体験してきたけれど、高山茶をこのように飲み比べたときに、線の細さを感じるお茶の場合は、やはり一定の火入れをしてあげたほうが、おいしく飲めるのだろう。
ただし、例外があって、梨山だけは、どんなことがあっても清香でないとだめなのだ。不思議なこと。
こうやって、新茶の前に過ぎ去ろうとする冬茶の季節をしのんで、おいしい冬茶を楽しむのは、また至福の時間である。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11825/329531
Listed below are links to weblogs that reference 杉林渓:
» 奇古堂の茶器 [kyonblog]
台湾でオリジナルの茶器と選び抜かれた茶葉を取り扱ってる奇古堂(キコドウ)。台湾のお茶会では有名な沈 甫翰先生がオーナーであり、台湾旅行で茶器が欲しいと思って立... [Read More]
Tracked on 2004.03.29 at 18:26

Comments