デザイン

デザインは嗜好の一つ。そのデザインを気に入るか気に入らないかは、この嗜好に依存することが多い。特に天邪鬼な僕は、「このデザインいいですよね」といわれるようなオーソドックスなものに、あまり触手を伸ばすことがない。
でも、奇をてらったデザインが好きなわけで無く、どこかこころの片隅にある「琴線」にふれるようなデザインであるかどうかがとても重要なのだ。
この蓋碗。デザインは尊敬するライター牛嶋直美さん。漢方や花茶の世界でしられる「金銀花」をモチーフにしたもの。この絵柄を、見事に香港式の蓋碗「コクチョン」の上で表現した大好きな蓋碗なのだ。
香港のお茶の先生である池谷さん。少し前のメールで「何故、日本では蓋碗でお茶を淹れるんでしょうかね。あれって、お茶を淹れる道具ではないんですよね。」と書かれていた。たしかに、もともと貴族なんかがお茶を飲むための杯として利用していたというのは、はじめて海風號にいった時に、清代の宮廷の茶会の写真を見せてもらいながら教えていただいた。
蓋碗でお茶を淹れるのは、日本が専売特許ではないのだろう。事実、先日いった陸羽茶室でも、蓋碗でお茶を淹れているおじいさんがいた。
でも、たしかに、これはお茶を飲む道具。それを理解した上で、あえて、僕はお茶を淹れる道具として利用したい。そのために、このちょっと上に伸び上がったような形のコクチョンは、本当にありがたいのだ。よくぞ、こんな形の蓋碗を作ってくれたと、拍手喝采である。
道具は使うもの。使ってこそ良さが分かる。その良さが分かった人がデザインするというのは、とても大切なことなんだなあと、この蓋碗を使いながら、改めて思った。
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Comments
これカワイイですね。こんなのでいれたら美味しさがさらにひきたつ気がします。
直接フタをずらして蓋碗から飲むのなら、緑茶なんかは耐熱グラス使っちゃったほうがいいかなって思います。大陸の方なんかは青茶も蓋碗ですすることあるんですか?
Posted by: しながわ | 2004.04.16 at 12:26
大陸で蓋碗を使う場合、やはり淹れる器と飲む器という2つの利用方法があると思います。飲む場合はどうしても緑茶が多くて、四川省などの茶館では、昔から緑茶を蓋碗で飲んでいたようですね。上海などでは、台湾茶藝の影響で、蓋碗で緑茶をすする店などもあるようです。
大陸で青茶を飲む時に、「飲む器」として蓋碗を使うというのは、あまり知りませんが、どこかでやっているかもしれません。台湾だと、茶藝館によっては、蓋碗で台湾の高山茶を出すところなんかがありますよ。蓋で茶葉をおしやって、すするのが美味しいですよね。
Posted by: ひらた | 2004.04.16 at 15:16
ありがとうございます。台湾の方はやるんですか・・・実は緑茶の時ですらやったことがないので、いつか蓋碗から直接飲むのチャレンジしてみます。
Posted by: しながわ | 2004.04.16 at 19:39