日本の黒茶4-朝日黒茶

日本の黒茶第四弾は、富山の黒茶。下新川郡朝日町蛭谷(びるだん)で作られている。なので朝日黒茶(番茶)などとも呼ばれるらしい。
このお茶は、振り茶(茶筅を使って泡立てる)で有名な「ばたばた茶」に使われるお茶だ。ばたばた茶にかんしては、ぎっちゃんのページに解説されているので、それを見ていただくとして、ここで作られる黒茶について、ちょっと薀蓄を。(笑)
このお茶も、日本の黒茶に共通している「大きく育った葉」を使う。大体八月の末ごろに摘んで(おいうか枝を落として)、大きな裁断機で裁断します。茶葉が付いた枝をざくざくと切っていくという感じ。だから、出来あがった茶葉にはごろごろと枝が混ざっているのだ。
これをじっくりと蒸してその後天日干しする。さらに、藁を詰めこんだ箱にしっかりと詰めこんで、後発酵させる。温度管理が大変なようで、このへんに日本人の神経のこまやかさが垣間見られる。
さて、このお茶、わざわざばたばた茶にしなくても飲めるお茶だ。そのせいか、缶入りのばたばた茶なんて言うのも売られている。これはそのうち別途UP。

でも、ばたばた茶にする、つまり泡立てると各段に飲みやすくなるのは、泡のせいだろうか。泡の効果については、以前ここでも書いたけど、こういうお茶で体感すると、より一層泡の効果がよくわかる。
ところで、このお茶は、結構飲める。易い。四国の番茶よりも酸味がないのは、茶汁をしっかりと乾燥させてから箱詰めされるからだろうか。碁石茶などは、茶汁をかけて後発酵させるから、しっかりと乳酸菌が育成されて漬物になるが、この黒茶は、ひかくてきあっさりとしたお茶で、恐らくいままで紹介した日本の黒茶の中では一番飲み易いとおもう。
ばたばた茶の場合は、塩をほんのひとつかみいれるのだが、黒茶に塩を入れる習慣って、なんだか西蔵とかモンゴルのお茶のようだなあ。そんな風習は、どこかモンゴロイドのDNAで繋がっているんだろうか。
ばたばた茶は、たしか、鎌倉の陀陀舎さんで飲むことが出来たはず。興味のある方は、鎌倉へ足をのばそう!
ちなみに、福井県三方町でも同じような黒茶が製造されていたらしい。昭和51年に製造中止になり、この黒茶を富山県小杉町青井田の萩原という人が伝承して、いまでは青井田でつくられているというが、これと、朝日町の黒茶との関係は、よくわからない・・・。
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