品種の違いと土地柄の違い

品種とか、産地とか、そんなものはどうだって良いじゃないかとおもう。
でも、その一方で、品種の違いや同じ品種でも土地柄で味わいが異なるということに、どうしても興味は向かう。
たとえば青心烏龍。この品種は、文山包種茶から高山茶までさまざまなお茶に使われる。最近では、大陸安渓でも育成されたりしているのだが、土地柄によって、本当にこれが同じお茶なんだろうかと思うほど、違う表情を見せるから面白い。
同じ土地柄である場合、品種の違いというのも面白いファクターだ。青心烏龍以外にも、四季春、金萓、翠玉、武夷、青心大有など、さまざまな品種があって、品種改良茶の持つ独特の味わいが面白い。これらの品種は、作られる土地、作られる人によってまたさまざまな味わいを見せてくれるのだから、本当にお茶って面白い。
たとえばここに並んでいる3つの品種。どれも長生製茶工廠(桃園縣亀山郷楓樹村16鄰25號)のお茶。それぞれ香りのよいお茶に仕上がっている。これを、南投縣名間郷で作られるお茶と比較してみる。どちらがいいかというのを横においておいて、それぞれ明確な違いを感じることができるだろう。
こういうのは、ワインとか米とか、さまざまな農産物をベースにした生産品に共通するものなのかもしれない。日本茶の場合、同じ品種(たとえばやぶきた)で土地柄が違うと違う味わいであることをみな知っているのだが、品種の名前で言われてしまうとこんがらがる。宇治のやぶきた、狭山のやぶきた、静岡のやぶきた。これらが味わいの違いを持っているのを、飲み比べてみると明らかにわかるはずだ。
時に、このお茶がどんな土地でできたのかに思いをはせながら、お茶を楽しむのもまた一興。おいしさにちょこっとだけスパイスがかかるに違いない。
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