2004.12.26

拉拉山高冷茶

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この冬のお茶の中では、かなりいけているとおもうのが、拉拉山の高冷茶。高冷茶とは、いわゆる高山茶のこと。拉拉山茶区は、台湾の中央山脈の北部に位置する「台湾最北の高冷茶茶区」。前から名前は聞いているが、大禹嶺のように日本では、メジャーにはならなかった。

梨山と同じように、周辺は高山フルーツの産地があり、味わいも比較的似ている、と思う。だから、本当はもっとメジャーになってもいいお茶なんだけどなあ。

台湾のお茶は、台風の影響など、天候不順でこの冬、あまり量は取れなかったらしい。しかし、そんな中でもお茶のできは、なかなか良かったらしい。

阿里山茶坊の張さんによると、このお茶は「梨山の”武陵農場高冷茶”」に似ているとのこと。おお、僕の印象とおんなじだ!と、なんだかそれを聞いてわけも無く、うれしくなったり。

張さんには、この正月にじっくりと楽しむための福寿山、大禹嶺などの清香の高山茶を数種類、お願いして送ってもらった。あまりのんびりとできない正月ではあるが、だらだら茶会などもあるので、台湾の高山茶をあれこれと楽しんでみようと思っている。


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2004.12.11

蜜香緑茶

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今話題の蜜香緑茶。台湾のニューフェイスと言えるお茶。産地は、花蓮県瑞穂郷鶴舞村「嘉茗茶園」。高肇旬さんという茶師が作ったお茶だ。もともと茶業改良場の技師たちが数年の歳月を費やして研究開発に成功したものだそうだ。以前からこのお茶に注目していた台湾茶藝館の原さんに頂いた。

原さんによると、「ウンカ(小綠葉虫)食害の葉を一芯一葉(または二葉)でつみとり緑茶に仕上げた新鋭の茶」なんだそうだ。このお茶が開発された経緯は、ここに掲載されている。

品種は「青心烏龍」。画像を見てもわかるように、揉捻は軽くほどこされているが、半球型よりも軽い。文山包種を思わせるがもっと芽だけという印象をうける。芽の先には白毫が沢山ついている。

もちろん不発酵茶であるので、緑茶という名前がつけられている。

ふつう、ウンカがついた緑茶は日本では全く相手にされない。そもそも、東方美人にしたって、ウンカがついたので、発酵度を上げざるを得なかったといわれていたのに、それを緑茶にしたという逆転の発想がおもしろい。

ちなみに、不発酵だと、この蜜香緑茶、発酵が約34%なのは半頭青。これは蘭亭とか竹里館で飲ませてもらったことがある。そして60%程度が東方美人で70%が蜜香紅茶(原さんに教えてもらった区分。)となるのだそうだ。それも青心烏龍で出きるお茶。たぶん、やぶきたではこうは行かない。

ところで、どうやったら、こんな緑茶ができるのか。きっと、攤倣に特徴があるのではないだろうか。不発酵といっても、この攤倣があるかないかでは大きな違いだ。香りをよくするための秘訣。日本茶でも、この辺の工夫が最近されていると聞く。

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ところで、実際の味わいはどうかというと、あまり緑茶という感覚ではない。爽やかで、たしかに蜂蜜のような香りがする。このへんが、このお茶の名前の由来だろうか。にほんでいうところの緑茶とは、まるで違うお茶という印象がつよい。ウンカ香があると、これだけお茶もかわるのだろうか。

いちど、是非青心烏龍で作った煎茶というのを飲んでみたいものだが、これと比べたらどんな違いがあるのだろうか。とても気になるところである。

ともあれ、好き嫌いはありそうだが、個人的にはかなり行けてるお茶だと思う。

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2004.11.27

高山茶の焙煎について

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日本だけではなく、台湾でも高山茶に焙煎を施すことが多くなってきているように感じられる昨今。

以前は高山茶といえば「清香」が当たり前だった。ところが、茗心坊の茗心茶皇(これは梨山に焙煎を施したもの)や竹里館の黄さんの阿里山などがその典型だろうか。それぞれ自分の思うやり方で、焙煎がかけられている。

日本でも、台湾烏龍茶の代表的な専門店であるFormosa Tea Connectionでも、好みの味わいに焙煎を行っているのだ。

では、高山茶の産地でそもそも中火のものが作られているのだろうか。これは以前から気になっていたことなのだが、どうやらそうでもないらしい。とある茶農家の人にきいたところ「高山茶の作り手は、茶葉そのもので勝負するので、焙煎をかけることはプライドが許さない」のだそうだ。

たしかに、清香でも十分行けているお茶も多い。でも、人間の嗜好は本当に多様だから、様々な味わいが底から生まれてきてもよいのだろう。

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で、ちょっとはまってしまったのが、「春風秋月」の杉林渓。これは、Andy氏が台湾で買いつけた杉林渓を香港で焙煎させたものだと聞く。たしかに、香港らしい焙煎の仕方がなかなかよろしい。僕の場合は、香港でお茶に嵌った人間なので、香港風の焙煎は馴染みやすいのだ。

近年、香港でも様々な台湾茶を販売していて、茶藝楽園の陳老師に3月にご馳走になった凍頂茶王というお茶は、陳老師が指導して香港で焙煎させたお茶なのだそうだ。

高山茶の焙煎は、時として、本来の高山茶の持つ清らかな味や香りを消してしまう危険性もある。だから、焙煎は非常にリスキーな行為だともいえる。それだけに、焙煎をする場合神経を使うのだと思うが、それなりに技術をもった人たちの手にかかった焙煎だと、また今までとちがう大きな魅力がそこに加わるような気がする。

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2004.11.13

大禹嶺高冷茶

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大禹嶺(DA YU LING)烏龍茶という名前をはじめて知ったのは、「梨山の南側に、新しい、そしていまのところ一番高い超高山のお茶があるのよ。」とFormosa Tea Connectionの留美さんが教えてくれたからだった。

それからしばらくして、華泰茶荘の林さんに、茶藝館で実際にご馳走してくれた。渋谷支店がオープンしたてのころだった。

高さを競えばいいというものではないだろうと、そのときはあまりこのお茶に興味が無かったのだ。とくに、芽の小さな高山茶は、当時はやや渋みも多く、僕の好きな梨山とはどこか表情が違うじゃないかなどと、梨山、福寿山、武稜山にしか興味を示さなかった。

時はたって、すっかり日本でも大禹嶺烏龍茶は有名になり、台湾茶すきならほとんどの人が知っているほどの名前になった。どこのオンラインショップでも、大抵は「台中縣和平郷大禹嶺茶区、2600メートルという高山で作られるお茶」などと解説がされている。

あまり有名になってしまうと、どうも天邪鬼な僕は、どうでもいいやという気持ちになってしまうのだが、Formosa Tea Connectionの大禹嶺野生茶だけは、独特の味わいが気に入っていた。

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ところがだ。先日、台湾の証券取引所の方が来日したときに、僕がお茶好きだということを聞いたらしく、缶入りの「大禹嶺高冷茶」を持ってきてくれた。去年もTSDCにいた林さん(彼女はいまシカゴ大学のビジネススクールに留学している。)にいただいた凍頂烏龍の箱の派手さに驚いたんのだが、この缶も、金色に輝いているのだ。

表示は「大禹嶺茶」と書かれているのだが、説明書きには「高冷茶」と書かれている。これは、高地の気温の低いところで作られるという意味らしい。最近、阿里山茶坊老地方茶坊でも、この「高冷茶」という表現を使っている。

茶荘の名前などはどこにも入っていないので、素性は不明だ。ただ、彼らの持ち込むものはいままで怪しいものだったことは無かったので、そんなに悪いわけでは無いだろうとおもっていたが、正直、そんなに期待もしていなかった。

ところがどうだろ。これがおおあたりだったのだ。清香系の高山茶特有の蘭のような香り。味は甘みがあって、金色の茶湯は、とても清らかで喉越しがよかったのだ。それは僕が梨山のお茶を始めて飲んだときのようなインパクトがあった。

凍頂烏龍茶とおなじ青心烏龍種でつくられていながら、この香りと味わい。おいしいお茶にであうと、やはりなんとも幸せな気分になれるのがうれしい。さあ、こんどのTCCでみんなにおすそ分けだ。ああ、でも、僕がおいしいからといって、みんなおいしいと思うとは限らないのが、ちょっと怖い。(笑)

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2004.11.12

中火の凍頂烏龍茶

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中火のお茶があまり得意ではなかったことは以前どこかに書いた。でも、最近のお気に入りは、このお茶。

これは鹿谷郷凍頂茶業生産合作社のお茶。2004年の春茶分級包装展售會で頭等奨を取ったお茶。毎年マンゴープリンの魔術師、高橋Andyさんが取り寄せてくれる。

もう11月だというのに、本当にいろんなお茶をのんでいるので、春にとどいたこんな小さな缶でもなかなか終わらないのはどうかと思うが、本心は、「もったいないからちびちび飲んでいる」というところか。

これとはロットの違う凍頂烏龍の中火が今年は半斤あるのだが、こちらもまだ今月飲む分ぐらいは残っている。そろそろ冬茶が届き始めるころなので、飲んでしまってもいいのだが、おいしいお茶だと、ついつい飲むのがもったいなくて、ちゃんと味わって飲めるときに飲もうなどと考えてしまう。しかし、実はそんな時間はなかなかとれずに、結局は、おいしいお茶をそのまま飲めなくしてしまうということが、結構合ったりする。

数年前から、おいしいお茶から飲んでしまえという主義に変更してから、おいしいお茶をおいしい時期に飲めなくしてしまうことはほとんど無いのだが、時々飲み忘れていて、久しぶりに取り出したら、なんじゃこりゃ!というほど、おいしく化けていたりするので、お茶は面白い。

で、このお茶は、そんな化け方はしなかったけれど、大きくへんかすることなく、春から同じおいしさを維持している。

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中火といっても、焦げてしまうほどの火入れがしてあるわけではなく、その火入れの味わいと甘さが楽しめる。見た目も木柵のように茶色いということはなく、沈んだ濃い緑色といったところか。水色も、オレンジよりやや黄色に近い感じで、透明感が強い。

口のなかにしっかりとその良い味わいが余韻として残るおいしいお茶だ。だから、今年飲んだお茶のなかでは、かなり中心的な存在だったといえるだろう。

これから年末に向けて、ちょっと良いお茶に絞り込んで飲んでいこうと思っているが、もうすぐなくなってしまうのはちょっと寂しい。

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2004.10.27

茶葉の力

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茶葉は不思議な力を持っている。
人を癒し、人を元気付ける。
愛しい人との間を取り持ち、親しい人たちと会話させる。
なによりも、一杯のお茶が潤いを与えてくれる。
だから、僕は今日もお茶と対話する。

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2004.10.04

梨山高山茶

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久しぶりに、大好きな梨山を飲んだ。最近入手した小さな茶壷でじっくりと何煎も。
梨山が好きなのは、そのリリカルな味わい。

同じ品種を使っていながら、他の高山茶とは明らかに違う味わいなのは、梨山の風土がこのお茶を生み出すから。

そろそろ冬茶の声が聞こえてくる頃。
今年のお茶はどんなお茶にしあがるのだろうか。
地球温暖化の影響で、気候が世界規模で狂ってきている昨今。
お茶もいろんな意味で影響を受けているにちがいない。

でも、出来れば美味しいお茶がのみたいものだ。

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2004.09.20

東眼山高山茶

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このお茶に初めて会ったのは、台北の茶荘「新純香」でだった。通常の茶譜には載っていないお茶で、「高山茶って、どんなのがあるんですか?」とあれこれ聞いて出てきたお茶。

幸いなことに、このお店の娘さんと知り合いの北海道のNさんにご紹介してもらって訪問したのが良かったのか、娘さんはいなかったのだが、親切にしていただいた。だから、それ以来、この店はとても印象の良いお店なのだ。

で、この東眼山って、それまで全く見たことが無かったし、それ以降もお目にかかれる機会が全く無かったのだが、ひょんなことから、台湾の仕事仲間が先日送ってくれたのが、このお茶だった。

東眼山とは、山が「東側を見ている目」のような形をしていることから付けられた名前だそうで、森林公園になっている。場所的には桃園県復興郷霞雲村。

桃園縣といっても、一面 に生えている柳杉山の中。東眼山自体は1212メートルの山。もちろん梨山やら阿里山などに比べれば低い山の部類にはいるのだろう。

この地域では、青心烏龍と鉄観音でお茶が作られているという。鉄観音で作られるお茶葉、そのまんま東眼鉄観音なんて言う名前らしい。届いたのは青心烏龍で作られる高山茶。

かなりしっかりとしたボディーのあるお茶で、へたをするとエグミが残ってしまうような感じ。慣れるとこのお茶の持つ強さがとてもダイナミックに感じられる。

「新純香」では、「日本人は清香の優しいお茶が好きな人が多いので、東眼山は薦めない」のだといわれた。でも、こんなに強いお茶というのも、たまには体験しておかないと、台湾のお茶が「花のような香り」「清らかな味わい」というどうも軟弱なイメージで語られてしまうだけに終わってしまうような気がする。

なかなか硬派な東眼山、見つけたら試してみて欲しいお茶だ。

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2004.09.02

梨山天池茶

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梨山天池茶(li-shan-tian-chi-cha)。梨山中心部の南に隣接する「福寿長春茶」の産地「福寿山農場」。ここで作られるお茶も絶品なのだが、ここのすぐ近くに天池という場所がある。2400m以上のとても厳しい環境で作られるお茶。年に2回しか収穫しないというお茶だ。

このお茶は、老地方茶坊の見聞さんに送ってもらって、味わったお茶。
昔から、梨山茶が大好きだったのだが、これはその中でもなかなか良い。茶葉は鮮やかな緑色。しかもビロードのような手触り。蓋碗で入れると、茶の色は淡い黄色。透明度がとても高い。

口の中でしっかりとした甘みが広がり、梨山独特のフルーティーな味わいが喉の奥まで届くとてもよいお茶。アミノ酸がたくさん含組まれてますといった味わいは、でも、とてもさっぱりとしてまろやか。そして口の中に残る余韻はとても長く残るので、お茶会のファイナルティーとして最適。

きっとこのお茶を最後に回せば、口の中に余韻を残したまま、帰路につけるというものだ。値段が高いのが唯一の欠点。でも、それだけの価値はあるの茶だ。こういうお茶をじっくりと楽しむお茶会を、そろそろやりたいなあ。

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2004.08.25

四季春の冷茶はおいしいか

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お茶には冷たくしておいしいものと、そうでないものがあると思う。

たとえば僕が大好きな梨山高山茶。これは清香のものでも冷茶にしても抜群においしい。中火の凍頂烏龍やかおりのよい木柵鉄観音、これもじつに冷茶に合うのだ。

が、しかし、四季春や翠玉の冷茶は、どうもこれは冷茶にしてはいけないお茶なんじゃないかと思ったりする。なぜならば、このお茶を冷茶にしてしまうと、味がすかすかになって、香りがなんとも中途半端になってしまうのだ。熱い湯で思い切り香りを立たせ、その味わいをじっくりと楽しむ。それが四季春の楽しみなんじゃないかな。

だから、自分では絶対に二度とつくらない。二度と頼まない。そう思った。冷茶は難しいものだ。


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2004.08.13

これは遊びの世界か?!

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恵さんが海風號のフリマ茶会で入手した半球型東方美人

こういう未知のお茶に出会ってしまうと、なんでこんなお茶があるのだろうと、あれこれ想像の世界にいって遊ぶのがとても楽しい。

東方美人は基本的には條状と呼ばれる形をしている。もちろん、烏龍茶だから半球型にできるのはもちろんのこと。でも、なぜ、半球型にしないか。それは、多くの東方美人が、開面摘をしないからにつきる。

良い東方美人を見たことがあるだろうか。芽の部分に茶葉が2つ。いわゆる一芯二葉で摘まれるのだ。しかもその茶葉はとても小さい。これだと半球型にするのは難しいだろう。

それから、もう一つ大きな理由があると思うんだなあ。

もともと、東方美人の多くは青心烏龍や青心大有(有の中の横棒はない。)で作られていたわけで、これは新竹た苗栗でも包種茶を作ろうとしたためだとおもう。

ところが、当時地域的にウンカの害が多く、そのまま清茶として製茶してしまうと、苦味が強くなってしまう。そのために、極度に発酵度を上げざるを得なかった(と、以前どこかに書いてあったのを読んだことがある。)。しかし、それは萎凋による発酵工程と火入れ工程を変えただけるにとどまった。だから、條状のお茶として作られるようになったのだと僕は勝手に思っている。違っていたら、ごめんなさい。

たしかに、現在のように完全に近い半球型のスタートは、木柵鉄観音の製法を模倣して鹿谷地区においてより完成度の高いものとして改良されたものだ。だから、東方美人のお茶の姿が完成したずっと後に、今のような完全な半球型のお茶が出来上がったのではないかと推測できるわけなんだなあ。

たとえば、今でも桃園や龍泉などの烏龍は、凍頂烏龍と文山包種茶の間ぐらいの揉捻度合いのお茶が多い。こういうのが、よりプリミティブな形の台湾の烏龍茶だったのではないかと思うのだ。最近はあまりお目にかからなくなってきて、ちと寂しいが。で、きっと、このあたりの製茶の伝統が東方美人にも受け継がれたのかもしれないと考えると、なんか楽しい。

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では、一体全体このお茶はなんだったのだろうか。東方美人を半球型にする意味合いはあまりないのではないかと考えるなら、思うに、これは茶農の遊びではないかと。

たとえば、若干時期が遅くなってしまった茶葉があったので、「ええい、これはもう半球型にするっかないぜ(といったかどうかはわからないが)」と、茶農が作ってしまったのではないかなあと思うのだ。

いろいろとやってみようという茶農のチャレンジ精神かあるいは遊び。だって、條状の阿里山茶があるんだから、半球型の東方美人だって、あったって良いよね。

面白いお茶をありがとう、恵さん!

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2004.08.10

仏の手のお茶

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仏の手のお茶「佛手(フォーショウ)」。その名の由来にはいろいろあって、茶葉を広げた大きさが仏の手のように大きいとか、仏の手の形ににているとか、さらには、佛手柑という蜜柑の一種の木に挿し木したからとか、仏手柑のように爽やかな香りが特徴の品種だからとか、いろんなことが言われている。多分、正直なところは、「佛手柑の葉に似ていることから」というところではないか。

で、その佛手を台湾に古く移植したのが、この台湾佛手。半球型包種よりはすこしよりが緩やかな、昔風の台湾烏龍茶の形をしている。台北市文山区で作られたこのお茶は、見た目、桃園当りで作られている烏龍茶のようにも見える。

しかし、味わいはまるで違う。柑橘系といわれればそんな感覚もあるが、むしろどっしりとして滋味のある味わいといったところだろうか。

台湾ではすでにそれほど多く作られなくなってしまった茶のようだが、まだ阿里山などでも作られていて、日本にも少量入ってきてきている。

なかなか面白いお茶なので、たまには飲んで見るのも良いなあとおもうのだが、このお茶の後に、凍頂烏龍や梨山、福寿山なんてお茶を飲んでしまうと、大変申し訳無いけれど、うーん、もういいかという具合になってしまう。(贅沢だなあ。)

蜜一杯のふじ林檎を食べた後に、紅玉をたべるようなものか・・・。(笑)
でも、こういうピュアな品種も、台湾で細々だがきちんと残っているのが嬉しいものである。

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2004.08.08

冰清茶

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冷たく冷やしたお茶の中で、これはおいしいと思うもののベスト5を掲げるとこんなところだろうか。

 中火の凍頂烏龍茶
 香りの強いジャスミン茶
 丸八製茶の加賀棒茶
 蜜蘭香単叢
 そして文山包種茶

水出しではなくて、きちんと入れたお茶をそのまま急速冷蔵するものが好き。しっかりとお茶の深みのあるもの。それでも、時には水出しや氷だしなんていうにも手を出してしまう。

蘭の花の香りがする文山包種茶。じっくりと入れた文山包種茶を氷で冷やす。「冰清茶」なんていうきれいな名前が付けているお店があった。なんとセンスの良い名前なんだろう。飲んでいて、すっかり心のなかもきれいになりそうな、そんな気がする。

おいしい文山包種茶を見つけるのは難しい。だからこそ、冷茶にしても耐えられるような文山包種茶が手に入ったときには、こっそりと、そう、誰にも言わずにこっそりと冰清茶を作ってみるのだ。

秋になったら、おいしい文山包種茶を探しに、坪林に向けて旅にでも出ようか。それまで、冰清茶の氷をカラリと鳴らしながら、旅の本でも読んでみようか。

 
 
 

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2004.07.19

品種の違いと土地柄の違い

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品種とか、産地とか、そんなものはどうだって良いじゃないかとおもう。

でも、その一方で、品種の違いや同じ品種でも土地柄で味わいが異なるということに、どうしても興味は向かう。

たとえば青心烏龍。この品種は、文山包種茶から高山茶までさまざまなお茶に使われる。最近では、大陸安渓でも育成されたりしているのだが、土地柄によって、本当にこれが同じお茶なんだろうかと思うほど、違う表情を見せるから面白い。

同じ土地柄である場合、品種の違いというのも面白いファクターだ。青心烏龍以外にも、四季春、金萓、翠玉、武夷、青心大有など、さまざまな品種があって、品種改良茶の持つ独特の味わいが面白い。これらの品種は、作られる土地、作られる人によってまたさまざまな味わいを見せてくれるのだから、本当にお茶って面白い。

たとえばここに並んでいる3つの品種。どれも長生製茶工廠(桃園縣亀山郷楓樹村16鄰25號)のお茶。それぞれ香りのよいお茶に仕上がっている。これを、南投縣名間郷で作られるお茶と比較してみる。どちらがいいかというのを横においておいて、それぞれ明確な違いを感じることができるだろう。

こういうのは、ワインとか米とか、さまざまな農産物をベースにした生産品に共通するものなのかもしれない。日本茶の場合、同じ品種(たとえばやぶきた)で土地柄が違うと違う味わいであることをみな知っているのだが、品種の名前で言われてしまうとこんがらがる。宇治のやぶきた、狭山のやぶきた、静岡のやぶきた。これらが味わいの違いを持っているのを、飲み比べてみると明らかにわかるはずだ。

時に、このお茶がどんな土地でできたのかに思いをはせながら、お茶を楽しむのもまた一興。おいしさにちょこっとだけスパイスがかかるに違いない。

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2004.07.12

茗心坊のお茶

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台湾へ行くと、ついつい顔をだしてしまうのが、ここ茗心坊。初めてこのお店を知ったのは、「台湾茶藝館」の原さんにおしえていただいから。原さんがオーナーの林さんのことを「おじちゃん」と呼ぶので、どんなに年上の人なんだろうかと思っていたら、ひょろりと細いまだ青年の顔をした男性だった。

話をするうちに、彼が僕と同じ年だとしって、よりいっそう親近感が。彼は茶葉を治療するのだという。仕入れた茶葉を独自のやり方で焙煎することで、よりおいしさを引き出し、ピュアなお茶のよさを引き出すのだとか。

で、大好きな茗心坊茶皇。これは梨山茶。これを彼の味わいに変化させたこのお茶は、僕のフェバリットでもある。

この缶入りのものは、そんな彼の新作「天然有機 茗心坊茶皇」。より奥行きに広がりが出た彼のお茶。じっくりと休日に味わいたいお茶だ。

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2004.05.31

阿里山鉄観音

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阿里山といえば、高山茶の代表的産地。

青心烏龍で作られた高山茶がメインなのだが、最近では金萓茶も沢山作られるようになり、阿里山金萓茶の名前もかなり浸透したようだ。強く揉捻しない包種茶などもつくられるようになり、阿里山佛手なんてのもある。いろんな試みがされているという印象が強い。

ところで、この阿里山でも鉄観音が作られている。見た目は木柵のように茶色くない。やや褐色がかった部分もあるようなので、茶葉をみただけだと、中火のお茶かなと感じる。

日本ではまだあんまりお目にかかる機会は少ないのだが、台北では、回留などの茶藝館にもおいてあり、それなりに知られているお茶のようだ。

この阿里山の鉄観音は、廣方圓のもの。先日東京に廣方圓・仙境サロンがオープンする際の、内覧会のお土産でもらった物。

発酵や焙煎が比較的しっかりとしたお茶なのだが、やはり特徴は、青心烏龍のようなすすがすがしさよりも、どっしりとした濃厚な味わいが全面に立つお茶だった。口に残る味わいは、木柵の正叢鉄観音に近いので、品種も鉄観音を使ってるのかもしれない。

例えば、Formosa Tea Connectionで扱っていた清境鉄観音は、台茶5號を使って鉄観音の製法で仕上げたものだという。また、千年茶館奥萬大鉄観音は、鉄観音種で軽く仕上げたものらしい。まだまだ、こういうあまり知られていない面白いお茶が沢山台湾にもあるのがうれしい。

これは完全に嗜好の問題なのだけど、個人的には、阿里山のお茶は、オーソドックスな高山烏龍茶がいいなあと思う。もちろん、これはこれでおいしいお茶ではあるのだが。

阿里山のお茶といえば、三宝園の春子さんのところに顔をだしてないなあ。久しぶりに行ってみようかな。

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2004.05.24

黄徳昌氏のパースペクティブ

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台北竹里館の館主・黄徳昌氏が来日している。彼は台北でもトップクラスの茶の目利きで、焙煎も自ら手掛け、最近では、普シ耳茶についても熱心に研究している。

黄氏とは、AAJ台湾ガイドの阿多さんを通じて数年前に知り合い、年齢も同じということで懇意にしてもらっている。

今回の来日にあわせて、茶の知識レベルがだいたい同じぐらいの人を数名集めれば品茶會をしてくれるということなので、ちょっと背伸びして僕より知識の豊富なY氏、N女史、K女史などを召集し、麻布十番の竹里館で黄さんを囲んで、品茶會をしていただいた。

まず、今年の春茶の太和烏龍樟樹湖烏龍の飲み比べをした。生産地の違いということもあるが(産地は比較的近くて、瑞里を挟んで上と下という位置。太和の方は阿里山高山茶に区分されることが多い。)、大きな違いは、発酵度の違い。

太和の方は15~20%の発酵。一方で樟樹湖の方はやや焙煎が高い20%超。火入れは黄さん自ら数日前におこなったもので、まだ落ち着いていないとのこと。大体1分火半程度の火入れ。

面白いことに、発酵が違うだけでまるで違うお茶に仕上がっている。こういう比較は目から鱗だ。焙煎をかけるお茶としては、一定の発酵が進んでいたほうがよいのかなという印象を受けた。

その後、太和烏龍の焙煎の違うもの(毛茶、2分火、3分火)を3種類比較する。先ほどの発酵が20%超の樟樹湖烏龍と発酵が20%以下の2分火の太和烏龍がまるで同じ色をしていたのは驚いた。発酵と焙煎の関係って、こういう感じなんだな。

それから、毛茶を飲んだ時に、清香のおいしいお茶だとおもったのだが、2分火を飲んだ後に再度毛茶をのんだら、生臭さと青さがたって、美味しく感じなかった。焙煎を程よく聞かせたお茶のおいしさというものが実感できたのは収穫だった。

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ほかにも、水色が透明な物がよいとか、葉脈が白く綺麗なものが良いとか、まだらな発酵をした茶葉が混ざっていたり、茶の大きさが様々で揃っていないものがあると味のバランスが崩れるとか、いろいろと勉強になることが沢山あって、面白かった。

「お茶は台湾のお茶に限らず、紅茶もプーアール茶もみな良し悪しの判断には共通点がある。」という黄さんの鑑定眼は、確かなものがある。

例えば、最後に僕達が持ちこんだ様々なお茶(なんとダージリンの釜炒り茶から日本茶まで)の良し悪しを、実際に彼が鑑定して見せてくれたのだが、彼の目でみて評価すると、たしかにうなずけることが沢山あった。

烏龍茶の標準」が彼の中にはあって、その標準以上のものを良いとしているのだが、僕から見ると、その標準のレベルはかなり高くて、「標準のお茶以上のものをみんなに広く飲んでもらいたい」という彼の意見に賛同する一方で、日本では、そのための道のりは高くて険しいなと痛感した。

「消費者が茶荘にそのような標準を求めれば、茶荘も農家にそのような標準をもとめることになり、良い循環が生まれるんだ。」と熱く語る彼の姿勢は、本当にそのとおりだと思う一方で、日本では、そもそもその標準をもった茶荘って、ものすごく少ないよなとおもう。ましてや、その標準を見極めることのできる消費者が僕を含めてどれだけいるんだろう。

「発酵がきちんとしてあり、焙煎もしっかりしている凍頂烏龍が、いまほとんどなくなってしまったのは、茶生産者の若年化とともに、環境変化に農家がついていっていないせいもある。」たしかにその通りなのだろう。そのような根底の茶作りから見直していかなくてはならないとすると、日本の消費者の嗜好では、彼の求める理想にはなかなか近付けないだろうなとも思った。

ともかく、「美味しくて良いお茶ってなんだろう」という問いかけを常に持ちつづけることの大切さを、彼から学んだ気がする。

黄さんの茶へのパースペクティブについてはこちらを参照のこと。

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2004.05.21

白鷺のお茶

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学芸大学の蘭亭の藤原さんに「面白いお茶が入ったわよ」といって分けてもらったのがこれ。

「まだ届いたばかりだから、茎をとってないのだけど」といって見せてもらった茶葉は、桃園縣龍潭郷の龍泉包種茶という、比較的低地で作られる形状のお茶にそっくりな見た目をしている。文山包種ほどぼさぼさしていないけれど、凍頂烏龍ほど丸まっていない。むかしはこんなお茶が包種茶だったのだよね。

で、このお茶は桃園縣亀山郷の林文経老師の所のお茶。一体なにが面白いのかといえば、このお茶が台茶17號という品種で作られているということ。台茶17號は、台湾茶業改良場が品種改良した茶樹で、最近台湾のあちこちで育成を奨励しているものだとか。

大葉烏龍と肯安(yyang)をかけ合わせた「台農335号」と、[シ又]口系335号と白毛猴をかけあわせた「台農1958」を交配させたのが「台茶17號」なのだそうだ。

まあ、なにとなにをかけあわせたかなんていう話しをきいてもふーんという感じだが、30年近くの時間をかけてようやく納得のいく茶樹が出来あがったということらしい。

白毫の大きな芽がでる茶樹なので、「白鷺」という美しい別称がついているのだが、このお茶は桃園とか苗栗で東方美人を作るのに使われるようになったという。

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ちなみに、このお茶は烏龍。まあ包種茶だと思ってもらえればよいかもしれない。発酵は比較的浅め。火入れも清香系にしあげてある。

茶壺で入れた味わいは、新品種といいつつ、金萓のように口に残る味ではなくオーソドックスな大葉烏龍の味わい。さっぱりとしていて飲み易いお茶だった。

やや特徴のある香りも、なかなかに立つので、じっくりと淹れながら楽しむのには向いているかもしれない。

茶渣も綺麗な緑色をしている。たしかに茶葉はやや大きめかもしれない。これを東方美人に仕上げるとどんなお茶になるのか、とても興味が沸いた。どこかで入手してトライしてみようかな。

    

ここからは雑談だが、品種改良には長い時間をかける必要があるという話しを、昨年台湾の茶業改良場の所長さんから聞いたが、僕たちが比較的良く知っている台茶12號(金萓)とか台茶13號(翠玉)以外にも、いろんな品種が完成しているようだ。

ちなみに、台茶15號から17號までは、白毛猴をかけ合わせているので、白毫の綺麗な品種だという。そのためか、17號の「白鷺」同様、15號には「白燕」、16號には「白鶴」という別称がある。

18號は紅茶品種なので「寶紅(Formosa Red)」と命名された。台湾という宝島で育成された紅茶という意味だとか。なんともロマンチックな命名である。ちなみにこのお茶、シナモンと薄荷の香りのするお茶だといわれるが、二度ほど飲んだ印象では、まだ未完成かなという感じだった。

いずれにせよ、こうやっていろんな品種の台湾茶が生まれてきているというのがとても面白い。四大品種といわれる青心烏龍、青心大有(「有」の横棒なし)、大葉烏龍、硬枝紅心も健闘してほしいのだが、もっと手軽においしい新品種が日本にも入ってくると面白いだろうね。

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2004.04.10

文山包種茶冷茶

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文山包種茶の冷茶を飲んできた。場所は、六本木ヒルズの中にあるTORAYA CAFE

すでに日が落ち始めた時間だったので、ガラス張りのお店の中には日が差し込まず、なんとなく暗い雰囲気になってしまったが、人がそれほどいなかったので、のんびりとした雰囲気の中で、お茶と和のスイーツがたのしめた。


文山包種茶は、やや薄めに入っていたのが残念だが、この手のお店では、このくらいの風味の方がスイーツに合うのは事実だろう。個人的には、もうすこし濃い目に入れてくれるとよいのになあとおもった。

でも、とても文山包種茶らしいお茶ではあった。

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スイーツは、プーアール茶風味のぜんざいだったが、プーアール茶の味わいはまったくしなかった。うーん、ぜんざいの小豆の味がプーアール茶とあまりにも同化してしまいました。

付けあわせででてきた小さなビスケットのような、あるいはおせんべいのようなものは、なかなかおいしかった。

しかし、このお店、女性ばかりで、どうも中年のおやじがひとりでお茶のんでいるのはつらいおみせではある。まあ、ターゲットが若い女性なのだろうから、仕方がないけれど・・・。

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2004.03.20

杉林渓

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アジアンデザートの師匠で、茶友のAndy.T氏は、いつも季節になると電話で凍頂茶葉生産合作社にお茶をオーダーする。このお茶をいつも少しばかり、おねだりして分けてもらっている。

11月に作られた台湾の青茶。同じところのお茶で、焙煎の濃淡のものを飲み比べようとそのままにしておいたのだが、そろそろ緑茶の新茶の季節。飲むのならおいしいうちにと、この杉林渓を飲んだ。

杉林渓は、もう日本でもすっかりポピュラーになった高山茶。南投縣竹山鎮龍鳳峡茶區で作られる、すっきろりとした透明感のある味わいのお茶である。海抜は1650mとかなり高地で作られ、品種は軟枝烏龍(青心烏龍と基本は同じ。凍頂関係者は、軟枝烏龍と呼ぶ。)。

発酵は30%程度で、焙火度は中焙火、いわゆる半熟茶に属するお茶と、発酵が20%程度の焙火度が軽焙火の生茶のもの2種類を飲み比べる。

b200403202.jpg青みのある清香の烏龍茶は、非常に好きなお茶。でも、このところ、なぜか半熟茶の香醇がかなり気に入っている。だから、これも、今この時点では、中焙火のもの僕にはあっている。

体が自然に受け付けるお茶が、そのとき飲みたいお茶だと思うのだが、まさに、中焙火のお茶がこのところ僕にあったお茶になってきている。この変化はいったいなんだろう。

火入れの違いでまったくお茶の表情が変わるのは、今までも様々に体験してきたけれど、高山茶をこのように飲み比べたときに、線の細さを感じるお茶の場合は、やはり一定の火入れをしてあげたほうが、おいしく飲めるのだろう。

ただし、例外があって、梨山だけは、どんなことがあっても清香でないとだめなのだ。不思議なこと。

こうやって、新茶の前に過ぎ去ろうとする冬茶の季節をしのんで、おいしい冬茶を楽しむのは、また至福の時間である。

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2004.01.21

樟樹湖

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最近ちょこっとだけ台湾高山茶の「樟樹湖」に興味がある。それほど多くの樟樹湖を飲んだわけではないけど、「こいつなかなかやるジャン」という感じがする。もちろん、個人的に好きな台湾の烏龍茶は、ダントツで梨山系のお茶。これだけは「今年の大禹嶺はおいしいよ!」とか「いやあ、杉林渓でしょ」などといわれようが、これだけは譲れないのだが、最近いろいろとニューフェイスにお目にかかる中で、清々しい馥郁たる香りがあなどれない。

梨山一体の茶園の場合、ボディーがやや強い福寿山を別にして全般的には優しいお茶という印象がある。一方で、この樟樹湖は阿里山系列の茶園だが、どちらかというと「梅山」に連なるのお茶の独特の味わいがはっきりと出ている。しかし、一方で、その清清しい香りと微妙にのこる甘味が結構ツボをついているという感じだ。

樟樹湖は、台湾嘉義縣梅山郷太和村樟樹湖に位置するのだが、標高的には標準的な高さ(1350~1650メートル)の茶園で作られる。

「瑞里金萓茶」というお茶の名前を聞いたことがあるのだが、これなどは、この樟樹湖茶にあたるらしい。深い林のある地域を開拓した茶園では、青心烏龍と金萓が作られているらしい。しかも、梅山郷農会の比賽茶の常連だという。

いままで、日本には、阿里山高山茶として入ってきたことが多かったのだが、明らかに僕が認識している阿里山とは違う味わいと香りのお茶なのだ。興味があるようなら、台湾茶藝館で良い樟樹湖を阿里山烏龍茶として扱っているので、試してみると面白いと思う。

やはりワイン同様、茶が作られた風土香(テロワール)って、あるような気がする。これがいい例ではないか。

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2004.01.05

梨山高山茶

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竹里館にいった。
新年初茶館。

飲んだのは、梨山高山茶。
基本的には、清香系のお茶なのだが、微妙な焙煎がかかっていた。
暮れに、Formosa Tea Connectionの梨山茶セットを購入したので、家に帰って飲んでみようと思う。
茶館で飲むには、比較的まともなお茶だと思った。

ここの魅力は、お茶だけではなく、やはりお菓子。
今回は、黒糖とバナナのケーキにしたが、新年ということもあって、いつものお菓子の盛り合わせも。

店長の作るかぼちゃのプリンは絶品。

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