2004.10.12

普[シ耳]茶専用刀

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普[シ耳]の餅茶などの固形茶を削る時に使う道具は、以前ここでも紹介した。

じつは、この何かの実をかたちどったものも、普[シ耳]茶専用刀なのだ。実についている葉っぱのような部分を引き出すと、「斧」という形の刃が出てくる。見た目はかなり恐ろしい。まあ、刃はペーパーナイフぐらいなので、これで手を切ってしまうという危険性はないのだが、いきなり目の前に出されると、ちょっとひるむかも知れない。

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こうやって刃を出して餅茶を削るのだが、丁度ナイフを広げたように持てるのは握り具合が良く、なかなかの優れものだ。

普シ耳茶を削るときには、実はソムリエナイフが一本あるととても具合がいい。手の馴染み具合などもほどほどでよい。

ところが、この専用刀は、さらに専用に作られているだけあって、先の尖り具合とか、斧の刃に見える部分で茶葉を層にそってめくるときも、なかなかに使い勝手が良い。

もちろん、表面がかちかちになってしまっている沱茶や磚茶を崩すのは難しいが(これも裏側や側面の溝にそって削ってやれば、結構削れるものなのだ。)、餅茶なら、使い勝手が良い。

がしかし、そんなに何枚もの餅茶を崩すわけではないので(我が家にある10数枚の餅茶は、新しいものが多いので、手でも崩れる。古いものも手で崩れる。)、いつも持ち歩くわけではないが、一本持っていると結構便利である。

これは、中国本土のお土産。

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2004.10.08

ボンビージャ

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マテ茶。ジェルバ・マテというのが正式名称らしい。南米インディオの「ひょうたん」という意味のハーブだ。マテの灌木から取れる葉と茎を取っ手、軽く火にあぶってからじっくりと乾燥させたのち、砕いて湯を指して飲むのだ。

そのときの飲み方がまた面白い。グァンボというそれこそひょうたんをくりぬいたような容器とボンビージャ(画像参照)という先端に茶漉しのついた金属製のストローを使う。

伝統的な飲み方は、グァンボにマテ茶を6分目程入れて、そこに湯冷ましの水を2分目位入れてから、ボンビージャを差し込んで、さらにそこに沸騰した湯を注いで飲むのだ。

ふつうなら、茶漉しを容器の方につけるのだが、何で茶漉しをストローにつけてしまったんだろう。とても面白い。容器に細かく砕いた茶葉や茎が入ってれば、それを別の容器にあけて、そこから飲むということになるはずだったのに、茶漉しつきのストローを突っ込んで直接飲んでしまえ!という発想がなんともおおらかだ。

そのまま飲む飲み方が苦手な場合は、そこにレモン、ハチミツなどを加えてもおいしいのだそう。こんどやってみようか。

でも、このボンビージャ、ちょっとほしくない?


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2004.09.08

鑑定組

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「鑑定組」とは、いわゆるお茶のよしあしを見分けるときに使う道具。茶を抽出する道具、それをあけて茶の透明度や味をテストするボール状の茶杯から成り立っている。さらに茶を週出する道具は、胴体部分のカップと蓋に分かれる。
胴体は、縁の部分に切れ込みが入っていて、蓋をした状態のまま、茶を注ぐことができるのだ。

我が家にはなぜか、この鑑定組が2セットもあるが、残念ながら使うことはほとんどない。たまに、疑問に思ったことを確かめてみようとおもいたったときとかにしか使わないので、普段は、お茶倉と化した洋間の棚の奥深くに眠っている。

全く同じ状態でお茶をだして比べようとするときには、確かにこの手の道具は必要かもしれない。5gの茶葉に150ccの熱湯を5分。これは、単なる比較のための作業で、おいしく飲むためではない。それでも、おいしいお茶を飲むときの基礎研究?!としては、時に面白い結果にきづいたりするので、捨てられずにいる。


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2004.07.14

メジャースプーン

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紅茶の量を測るときに使うティースプーン。
いろんなものをいままで試してきた。
いま僕のお気に入りは2つ。

一つはここに写っているもの
ダージリンなどの比較的嵩のある茶葉にちょうど良い大きさのテーメジャースプーンだ。

そしてもう一つは、このTAKANOのもの。
柄が長いので、奥行きのある深いお茶の袋や茶の缶に入った茶葉でもすぐに取り出すことができる。
CTCやアッサム系の細かめの茶葉を入れるときには、程よい大きさ。

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一番このティースプーンの良いところは、手に持ったときの重さ。
手になじむというか、重すぎず、軽すぎず。
自己主張はしないが、存在感のある重さ。

そう、ちょうど手に持ったときに良い重さなのだ。
ついつい他の事にも使いたくなる。

いたずらをした息子の頭を軽くこつん!
瓶のそこに残っている顆粒状の鶏がらスープーをすくって鍋へ。
音楽にあわせて、振り回したり。

でも、こうして使いやすい、手になじむ道具って、とても愛すべきものだよね。
ティーメジャースプーンを探している人、是非候補にくわえてくだされ♪

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2004.05.09

お持ち運びのための

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宿泊する出張にでかけるとき、出張用の荷物に紛れ込ませておくのがこの荷物。

「出張にまでいって茶を飲みたいか!」と問われると、「飲みたいな!」と答えざるをえない。もちろん、外でおいしい食事をしたり、飲めない酒を少しだけ飲んだ場合であっても、宿にもどって寝るまでの時間、茶をのみながら、本をぱらぱらとめくるというのは、その日一日を上等な気分で終わらせるためには大変重要なことなんだな。

そのために、多少かさばってしまったとしても、軽い荷物であればそんなに苦にならないし、最近では、持参するモバイルとかデジカメが小さくなった分、この荷物があってもOKというわけ。

一番重要なのが茶器を持ち歩くための「シェル」。この部分が頑丈で軽いのが必須条件。カメラバッグとかレンズケースなんていうのも、なかなか使えるアイテムではあるのだが、そんなに大仰にしなくても全然大丈夫。

そこで、僕が長年愛用しているのが、この行李。竹を編んでできているので、軽いししっかりとしている。価格も安いし(たしか1000円しなかった)し、長く使える。

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どれだけのものが入るかというと、この中には小さな茶壺、茶壷台、茶海、茶則、茶挾、茶通、そして茶杯が3客。このほかに、茶葉を入れておけるスペースがとれれるので、本当に便利なのだ。

大概のホテルや旅館なら、茶葉や湯を処理する道具は大体用意されていたり、代用できるものが見つかるので、これだけの道具さえ持参すれば、家で飲むのと同じ環境でしっかりと茶を味わうことができるのだ。

便利なので、こんな携帯用茶器セット、一つは持っていてもいいのではないかと思うのだが、どうだろう。
(それでも、めんどくさい場合は、茶葉だけ持参したり、ティーバッグという場合もあるのは、ご愛嬌。)

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2004.05.08

マイナスのドライバーではありません

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これはなーんだ?もちろん、このTea Recipeに書く以上、茶道具なんだな、これが。どう見てもマイナスドライバー。でも、待てよ。ドライバーと比べると先が刃のようになっている。

では、彫刻刀?!でも、彫刻刀は茶道具ではないし・・・。竹の茶匙でも削るときにでも使う道具か。それにしては、刃がまっすぐだしなあ。

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これは立川の悟空で購入したもの。実はこれ、プーアール茶の餅茶を崩すときに使うのだ。餅茶は古いものだと手でも崩すことができるのだが、比較的新しいものだと、なかなかプレスがしっかりしているので、崩すのが大変だ。そんな場合にこれが活躍する。

プーアール茶の餅茶は上下からプレスされているので、それと垂直方向に刃を入れると、層をはがすようにめくることができるのだ。そこにこの道具の刃の部分を差込みこじ開けるようにすると、茶葉を塊からはがすことができるのだ。

まだこんな道具があることを知らないときに、「ソムリエナイフがいいんじゃない?!」とか、「やっぱ、こりゃペンチではがすしかないよね」なんて話していたことを思い出す。いまは便利になったものだ。

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2004.05.07

茶杯と化す茶海

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紫砂製の茶海が二つ(形の違うのを数に入れるともう少しあるが)、我が家にはある。別々の店で扱っているものなのだが、これはどうみても作っている人が同じという代物。微妙に大きさが違うのが、こうして並べてみると親子のように見える。

最近の僕は、のーとみさんのようにいちいち茶を淹れるのが面倒なので、茶海を茶をためておくことに使っている。

で、実は僕の場合、さらにもう一歩違うことをしていたりする。

実はこの茶海、大きさが結構小さいのだ。つまり、小さめの茶壷で茶をれると、ちょうどこの茶海一杯分。これをわざわざ茶杯に移して飲むのは、なんだか面倒なんだな。だから、ついつい、この茶海は、茶杯と化してしまう。特に手前の小さいほうなんか、非常に量的に僕にぴったりの茶杯そのものの大きさといってもよい。

これは絶対に人には見せられない光景だな。

蛇足だが、紫砂製の茶海は、茶壺の養壺と同じように養海をする必要があるかという話が出たことがある。茶壷が養壺をすると茶がおいしくなづのだったら、茶海だって同じではという疑問は至極当然なのだが、茶迷さんによると養杯ということをする人もいるので、養海があってもいいのかもしれない。ただ、なんの目的でやるのかをかんがえると、あまり意味は無いかもしれない。

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2004.05.05

包む-その2

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これは誰にもらったのだっけ・・・。ぜんぜん記憶にないのだ。でも、もう4~5年前に「茶壺入れるのに使えるよね」なんていって、時々出かけるときに使うようになった巾着の袋。作りも簡単だけど、なかなか味わいのある和装の小袋なのだ。

素材の布部分は、もともと茶壷をいれることを想定されて作られたのではないので、かなり薄い。だから持ち歩きするときは、まず茶壷を一度茶布で包んでやらなければならない。が、それはそれでまたご愛嬌というものだ。

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こうやって実際に茶壷を入れてやると、平面に作られた布が立体になるというのは、結構感動物。こんなもので感動している自分は、やはり日本人なんだねと思ったりする。

きっとこういう袋物の和装小物って、いろいろとあるんだろうな。手作りできたら、きっと面白いに違いないなんて思いながら、あれこれネットでさがしたら、こんな本を見つけた。なんだか奥がとても深そうだね。

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2004.05.01

包む-その1

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普段、僕のいくつかの茶壷は自宅のカップボードに陳列されている。その多くが、そのままの姿を晒しているのだが、中には、出張やら茶會などが会ったときにすぐ持ち出せるように、包まれている。

この茶壷を「包む」ための小道具として、いろんなものが存在しているのをご存知だろうか。一見、何気ないこんな包むものも、自分の手作りだったりすると、とても愛着がわくのだ。

画像の「包む」ための小袋は、Formosa Tea Connectionの留美さんが作ってくれたもの。とても感触の良い袋なのだが、立体である茶壺をすっぽりと包んでくれるのだ。こうして、畳んであると平面の布なのだが、茶壷をいれると立体になるのがすばらしい。

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この袋につつまれた茶壷は、なんとも幸せな表情をする。無粋なエアカプセルビニールシートで包まれた茶壷がかわいそうに思えてくる。

布に凝ると、もっといろんな表情の小道具にへんしんするのが、この「包む」小道具だ。茶道にも棗を包むための「大津袋」とか「出袱紗」、茶碗を包む絞りの小袋なんかと同じで、古代布なんか使ったら、たいそう面白いのではないかと思う。裁縫なるものができるのであれば、ちょっとトライしてみるのもおもしろのだが・・・。

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2004.04.30

携帯用も上から落として入れる

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飄逸實業有限公司の「飄逸杯」の最新バージョン。これは携帯用のもの。今までのは、自宅などでお茶を入れるサーバー仕様だったが、これは両側に蓋が付いている。使い方は、昨日紹介した携帯用の古いバージョンのものに近いが、一番の違いは、茶漉し部分が、飄逸杯特有の鉄球パッキン付きであること。


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しかし、これ、デザインがいまいち。鼓方に両側に広がっているのだが、蓋の部分がやや広すぎる。だから、どうしても携帯用にしては、場所をとってしまうのだ。それに、ここから飲むと、どうしても持ったときのバランスが良くない。

そして、この蓋の色・・・。2色あって、もう一つが派手なブルー。どうして、もう少し落ち着いた色にしなかったんだろう・・・。

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デザインのことはおいておいて、機能はどうかというと、他の飄逸杯と基本的には変わらない。違いは、茶を落とすとき、胴部分についているつまみを左右に回すという点。これは結構使いやすい。

実際にお茶を入れてみると、こんな感じ。

飄逸杯の問題点である、茶の量が少ししか入らないという欠点は、これでも解消されていないのだが、茶を入れて持ち歩くというより、これを茶器として手軽に持ち歩くといった使い方に適しているような器ではある。たしかに、進歩しているのだなあ。

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2004.04.29

緑茶用携帯タンブラー

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中国茶を手ごろに飲むための道具はたくさん出ている。特に緑茶は、ネスカフェーのボトルが原型になったものがいろいろと出ているのが、とても面白い。おとといも書いたけれど、ガラスのコップで緑茶を飲むのが一般的だったことから、中国では、ネスカフェーの瓶を愛用する人が多かったといわれるが、さらに昨今ではいろんな形のグラスタンブラーが開発された。

昔のものは、両側にキャップが着いている見た目もキッチュなボトルだった。

その後に出たのが、Toshi Blogのこの記事で紹介されているもの。

で、この写真のものが、その改良版というところだろうか。


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画像のように、ガラスが二重になっているので、もってもあまり熱くないし、保温性もあるというもの。専用バッグに入れることができるので、持ち歩きも便利だ。

以前持っていたキッチュなデザインのものは、グラスの部分の真ん中あたりに茶漉しが付いていて、上方に茶葉をいれ、そこから湯を指し、蓋をする。一定時間たったら、今度は下側の蓋をはずしてそこから茶を飲むのだ。そうすれば、茶葉は反対側で茶漉しに止められて、こちら側におちてくることがない。なかなか考えられていた。

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で、これは逆のパターン。口近くに茶漉しの網が付いている。茶葉を本体に入れて、上から茶漉しをして、湯を刺しておけば、いつでもどこでも茶を飲むことができる。茶葉は茶漉しに止められて、飲むのも苦にならないというしかけ。

そして、これが進化したものが、みんなが注目して、のーとみさんがGETした、このステンレスマグだろう。中国もどんどん進化しているのが、とても面白い。

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2004.04.08

観音様の手のひら

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深[土川]の茶葉世界での戦利品の一つに、これがある。白磁で出来た観音様の手。上にむかって少しつぼまっている。龍井堂という龍井茶専門店のステンレス製の茶盤の上に無造作に置かれていたこのほっそりとした美しい手のひら。

一体これはなんだろう?

隣にあった台湾茶専門店の茶盤の上には、宜興の紫砂で作られたリアルな子犬の置物が置かれてた。それは本当に単なる置物だったので、この美しい観音様の手のひらも単なる置物だろうかと、首をかしげた。

でも、置物なら、なんで手だけなのだろう。ものすごく不思議だった。中国語の出来ない私が、その置物を不思議そうに眺めていると、龍井堂の小姐が、にっこりわらってこれがなんなのか教えてくれた。

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これはなんと、茶漉しを置く台だったのだ。こんな小道具はじめてみた。

これ、欲しい!すぐにそう思ってしまった。同行してくれたSさんに通訳してもらうと、「近所のお店にあるの。あとで調達してきてあげる。」といってくれた。

そこで、しばらくいろんな龍井を試飲させてもらっているうちに、ひょいとお店を出ていった小姐が、無造作に新聞紙に包まれた観音様の手のひらを二つ持ってきてくれた。結構精工にできているので、日本の感覚だと結構な値段がするのかな、100ドルぐらいかななんて思っていたら、なんと5元だという。しかも、お茶を買ってくれたからあげるとのこと。

おいおい他のお店のものを持ってきて、あげるって、それいいの?という感じだったが、「いいのいいの、気にしないで。」と、お金を受けとってくれなかった。

いまは、我が家の竹茶盤の上に、この観音様の手のひらは鎮座している。

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2004.02.24

養壺台

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養壺というのを、あまり意識してすることはないのだが、お気に入りの茶壺は、丁寧に取扱いたいとも思う。だから、茶船を使う場合は大抵、壺敷という陸羽の茶芸で使う布でできた丸い敷物をしくか、あるいは、「養壺台」と呼ばれるものを使う。

この養壺台、はじめて見たときは、「剣山か?」と思ってしまったという形状をしている。いわゆるプラスチックの台なのだが、細い針状の突起が沢山出ていて、穴が開いているため、湯を上からかけてもちゃんとしたに抜けるのだ。

そもそも、これ、なんの為につかうのかというと、「養壺台」とあるように、茶壺をきちんと養う過程で使うということになる。うーん、分かりにくい説明だなあ。ようするに、茶船に茶壺を入れて上から湯をかけると。通常茶壷は、水没する。そうすると、湯の表面と茶壺の腹の接する部分に線がはいってしまうのだ。それを防ぐのが養壺台。

この上に茶壺を乗っければ、湯は下に抜け、茶壺が水没することもない。しかも茶壺の底に触れる部分もポイントでの接点となるので、茶壷への影響は最小限に留まるという仕組み。

なかなかの優れものであるのだが、難点は、そのデザイン。なんとも無骨なこのデザイン。もう少しどうにかならないものだろうか。折角素敵な茶舟を使っても、この養壺台だとなあ。結局これを使うときは,紫砂の茶船を使うしかない
のが、かなしいところ。まあ、安いから許してしまうのだけど・・・。

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2004.02.14

宜興の茶海

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凸ぷうさんが、「茶壺を養壺するとお茶がおいしく入るので、紫砂の茶海も養海するとおいしくなるのだろうか?」という疑問を提起されていらして、妙に関心してしまった記憶がある。たしかに、理論的にはそうなのかもしれない。

そんなことを考えたら、なんとも気になってしまって、でも、養壺の効果って、どうだろうか。茶壺の場合、まろやかにするというのはあるけど、茶海にまでまるやかになるのだろうか。だから、先日凸ぷうさんのその疑問をそのまま壺迷さんにぶつけてみた。答えは明瞭。

「養壺は、道具の遊びと考えたほうがよいでしょう。・・・(略)・・・あまりこだわっても仕方ないとおもいます。私はそこまでこだわるのなら、茶道具より、むしろ茶葉自体の質や水や火加減にこだわるべきだとおもいます。」

なるほど、なるほど。これで僕のつき物も落ちた、「御行 奉為-」という感じ。(笑)

でも、実は、僕は宜興で作られた茶海というのを持っていて、これを結構使っている。この茶海、「中国茶の本」にもさりげなく登場しているのだ。

段泥で作られたこの作家ものの茶海。大きさはそれほどない。巾約70 高さ約75で、容量が約140ccというところ。小さめの茶壺一杯分。ちょうど一人、二人でお茶を飲むのに良い大きさである。

茶壺のように、このお茶用なんて決めているわけではないので、いろんなお茶をのんでいるから、だんだん色も落ち着いてきて、良い具合になってきた。別に養海をしているつもりはないのだけど、結果的に、そうなってしまっている。で、おいしく入るようになったかというと・・・。どうなんだろう。良い道具を使うと、お茶もおいしくかんじられるのと同じ、そんなところだろうか。

手になじむ、お気に入りの逸品の一つである。

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2004.02.13

蓋枕

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お茶の道具で僕の琴線にふれるものって、結構あるのだ。そんなものって、小物に多い。むかしからガラクタが好きだったなごりだろうか。

で、これは小さな陶片。いろんな形の物があるが、これは何に使うかというと、茶壺の蓋置き。

茶藝とかをやっていると、茶壺に湯を注ぐ時に、茶壺の蓋を置く場所が決まっていることが多い。陸羽は専用の茶托のような陶器の蓋置きを使っているし、香港雅博の茶芸は、3つ並べた茶杯の上に蓋を置く。それはそれでなかなか良い眺めではあるのだが、どうせなら、個性的な蓋置きというものが欲しくなる。

一番最初に入手したのは、竹製のもの。やや安定感に欠けるもので、見た目も今一だったので、購入したものの、あまり使っていなかった。

ところが、茶仲間のAndyさんが台湾で購入してくれたものが、なんともよい形をしていたのだ。円錐形の陶器の上部がすぽっと切り取られた形をしているこの蓋置き。有名な戴竹谿氏(唐盛陶藝)のデザインしたものだという話しをきいたことがある。真偽の程はわからないけれど、その重さといい、形といい、こういう小物はいくつあっても飽きない。

後ろの方にあるドーナッツ型のものなどは、宜興で作られたもの。デザインは、茶仲間の黄剣文さんが作家さんと相談して作ってもらったもの。なかなかの出来映え。

そのほかに、巷をさがすと、Formosa Tea Connectionのものもかなり優れている。まるで宝石のようなものがいろいろと。茶杯コレクターを目指すつもりが、どうも、このところ横道にそれてしまいそうだ。

ところで、この蓋置き、「蓋枕」という名前がついている。なんとも可愛い名前ではないか。

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2004.01.16

悩みの茶則

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茶則。なんの変哲もない竹の茶道具。でも、なんとなく、ついつい手にして、手から離したくないと思ってしまう道具でもある。個人的には、2種類の茶則を愛用している。

一つはこれ。台北の茶荘で3年前に購入。なんだか、立派そうな名前が彫ってある。握ってると、とても握り心地のよい道具。たとえば長年愛用している万年筆のような、そんな感覚。

残念ながら、茶則としての機能は今ひとつ。なにしろ、茶葉がとてもすくいにくいのだ。しかし、なんか憎めない。

機能面でいうと、もう一つの竹の茶則には断然かなわない。なにしろ、もうひとつは、これでもかというぐらい、薄く削られた、まるでくつべらのような茶則なのだ。たくさんの茶葉をすくうことができ、実用一筋という感じのもの。でも、この実用に徹した潔さが心地よい。

まったく対極にあるような茶則。いつもどちらを連れて歩こうかと悩むことしきり。手際よくお茶をいれないといけないお茶会などは、実用茶則を連れて行く。一方で、まったりと、少人数の仲の良い友人とお茶を飲むときには、この茶則を。

で、今日もまた、どちらの茶則を連れて行こうかと迷っている。

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