霍山黄芽

僕が黄茶を飲むことは少ない。わざわざ新鮮な茶葉を悶黄という工程をへて黄茶を作りあげる理由がわからないから。
もちろん、おいしい黄茶には出会ったことがある。でも、あれは黄茶であるためのおいしさだったのだろうかと、未だに疑問だ。どうみても緑茶あるいは白茶と呼べる君山銀針だったから。
往々にして、黄茶は「かつお出汁の味がする」というイメージが付きまとうのだなあ。この辺のはなしは、ここでも書いたっけ。
で、このお茶も、そんなかつお出汁的な味わいがあった。でも、それは鼻に付くほどではなく、グラスの中でなんども浮き沈みさせて、湯をなんどもなんども継ぎ足しているうちに、なんだかめちゃくちゃこのお茶は食事に合うぞと思うようになってきた。
このお茶は「霍山黄芽」というお茶。産地は安徽省霍山。杭州国際茶葉博覧会で国際金賞受賞し、2001年には上海国際茶葉文化祭で推薦品に指定されたという経歴の持ち主。
よく、茶葉の説明では「唐の時代からある古いお茶の一つ」と書かれているが、それはあくまでも霍山で茶が作られていたということにすぎない。唐代の茶がこんな茶であったわけは無いのだから。まあ、そんなことはどうでも良くて、このお茶は、確かに歴史のあるお茶ではある。
でも、それは、どのお茶の歴史にでも見られるように、衰退して再度復興されたお茶だということ。多くのお茶が、このような運命をたどっているということは、それだけ中国の歴史の複雑さを物語っているのだろうね。消えて無くなってしまったお茶もたくさんあるんだろうなあ。
いまでは「安徽省霍山県雨佳有機茶有限公司」というところが手広く作っている。面白いことに、この会社の主な輸出先はドイツだという。会社の説明には、「ヨーロッパ・アフリカ市場で売り上げを伸ばす」と書かれている。でも、ドイツで黄茶をみたことってないんだよね。一体誰が飲んでるのだろう。
書きたいことが横道にそれた。つまり、言いたかったことは、「黄茶って、食事に合うぞ」ということだけだったんだけどね。いちど、中華料理を食べながら黄茶に湯を継ぎ足し継ぎ足し飲んでみて欲しい。案外行けるぞということになるんではないかなとおもうのだが。



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